捜査の手線がもっとも苛烈に伸びているのが、国内最大級の繁華街・歌舞伎町だ。雑居ビルの奥深くに潜む店舗に対し、私服警官が客を装って内部捜査を行い、証拠を固めた段階で数十名規模の捜査員が突如として踏み込む。これがいわゆる「ガサ入れ」の現場だ。
現場では、防犯カメラの映像データや店舗の売上伝票、会員名簿などが一斉に押収される。店内に入った捜査員は、その場で店舗経営者や従業員だけでなく、現場に居合わせた客に対しても任意同行や事情聴取を求める。かつて「大人の社交場」と噂された空間は、一瞬にして緊迫した捜査現場へと変貌を遂げる。