安全性の議論とは裏腹に、コルクヘルメットをめぐるコレクターズ市場は過熱の一途をたどっている。特に注目されるのが、エアブラシやマスキング技術を駆使するペイント職人たちの存在だ。
下地処理から始まり、何層ものクリア塗装を重ねて鏡面仕上げにする工程は、まさに伝統工芸の域に達している。富士日章やラメ塗装、キャンディカラーの幾何学模様など、職人の手作業によって仕上げられた特注品は、オークションサイトやフリマアプリで15万〜30万円という高値で取引されることも珍しくない。
海外の日本カルチャーファンからの需要も急増中だ。アメリカやヨーロッパのコレクターが「JAPANESE VINTAGE RIDER ART」としてインテリアや鑑賞目的で購入するケースが増えており、ストリートギアからアート作品へと昇華を遂げつつある。