粉瘤は「不衛生だからできる」という誤解が根強く残っている。しかし、皮膚科医の多くはこれを一蹴する。主な原因は、毛包(毛根を包む組織)の漏斗部が何らかの理由で閉塞し、表皮細胞が皮膚の奥に入り込んで袋を作ってしまうことにある。
生まれつき皮脂腺が発達しており、皮脂の分泌量が旺盛な体質の人は、毛穴詰まりを起こしやすい。さらに、角質が硬くなりやすい遺伝的傾向を持つ場合、皮膚のターンオーバーがスムーズに行われず、表皮の微小な傷から細胞が内部へ潜り込みやすくなる。つまり、どれほど念入りに体を洗っていても、体質的な要素が重なれば誰にでも袋は形成されてしまうのだ。