この世紀のインタビュー劇と失脚劇は、エンターテインメント業界にとっても格好の題材となった。Netflixが制作した長編映画『スクープ!』は、BBCの取材班がいかにして王室の重鎮をカメラの前に立たせたかという裏側に光を当て、世界的なヒットを記録した。実力派キャストが演じる迫真のやり取りは、王室報道の緊張感を克明に描き出している。
一方で、HBOが手がけたドラマ作品や、疑惑の全貌を多角的に追ったドキュメンタリー番組も次々と放映され、ストリーミング時代における「王室スキャンダルの消費構造」を加速させた。事実に基づく映像化の波は、アンドリュー王子の失策を歴史的記録として固定化し、若い世代にもその失脚劇を鮮明に記憶させる結果となっている。