高速道路で発生するタイヤトラブルは、悲惨な事故を引き起こす主要原因の一つだ。国土交通省が公表する道路交通安全関連のデータでも、整備不良に起因するトラブルのうちタイヤ関連は高い割合を占める。また、一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)のロードサービス出動理由においても、高速道路でのパンクやバーストは年間を通じて救援依頼のトップクラスに降臨し続けている。
なぜ空気不足がバーストを引き起こすのか。タイヤ製造業の技術者によると、空気圧が不足した状態で高速走行を続けると、タイヤの側面が波打つように激しく変形する「スタンディングウェーブ現象」が発生する。この変形運動によってタイヤ内部に膨大な熱が蓄積され、最終的にはゴムとコード層が剥離・破断してしまうのだ。走行中のタイヤ破断はハンドル操作を不能にし、周りの車を巻き込む大事故を誘発するため、地域の交通安全を脅かす大きな脅威と言える。