大会のフロアを観察していて最も興味深いのは、年齢や性別の壁が完全に崩壊している点だ。小学生のプレイヤーが、緻密なデータ分析を重ねてきた大人をあっけなく一蹴する光景は珍しくもない。逆に、大人が全力で小学生を打ち負かし、容赦なく勝利のポーズを決めるシーンも日常茶飯事だ。
「手加減なんてしたら、逆に子どもに失礼ですから」と笑うのは、小4の息子とともに地方予選を転戦している父親だ。「家での練習では勝てるのに、この大歓声とライトの下ではシュートの手が震える。子どもが勝って僕が負けることもザラです。負けた帰りの車内は、お互いに無言ですよ。でも、その本気度のぶつかり合いがあるからこそ、勝利した瞬間のハイタッチは人生のどの体験よりも熱い」。バトルが終われば、固い握手を交わして互いの機体を称え合う。そこには年齢を超えたアスリート同士の敬意が存在している。