相手のどんなダサい行動も「可愛い」と全肯定する「蛇化現象」というカウンターカルチャーが流行した時期もあった。しかし、無理な肯定は長続きしなかった。2026年の若者たちが辿り着いたのは、どちらでもない「ハイパー・リアリズム(超現実主義)」だ。
「無理に相手を全肯定するのも、逆に1つの失敗でバッサリ切るのも疲れた」と話すのは、都内の大学に通う21歳女性。過度な理想化と極端な拒絶の振り子に振り回された末に、いま多くの人々が「感情のジェットコースター」そのものから距離を置き始めている。冷めることへの恐れが、最初から深く関わらないという選択肢を生んでいるのだ。