最相葉月の活動において、書籍と並んで多くの読者を惹きつけてやまないのが、読売新聞の長寿名物コラム「人生案内」(人生相談)の回答者としての姿です。彼女の回答には、ありきたりな気休めや安易な同情の言葉は一切ありません。
相談文の行間から家族関係の歪みや相談者自身の無自覚な甘え、制度的な問題点を瞬時に見抜き、外科手術のように事実を切り分けます。痛みを伴う指摘でありながら、決して相談者を見捨てることはなく、「現実を受け入れた上で、明日からどう立ち上がるか」という具体的な足場を提示するのが特徴です。
この理知的かつ温かい眼差しは、相談集『なんといふ空』や『辛口サイショーの人生相談大逆転』などの著書にもまとめられ、「読むだけで自分の生き方を見つめ直す処方箋になる」と世代を超えて高い評判を呼んでいます。