晶さんの生死を語る上で避けて通れないのが、2014年に放送された『ドクターX』第3シリーズの第10話および第11話(最終回)です。いつも陽気にスキップしていた晶さんが突如喀血して倒れる衝撃の幕切れから、物語は緊迫の最終局面へと突入しました。
劇中で明かされた晶さんの病名は「重度の心筋梗塞」と「局所進行肺がん」の重複でした。冠動脈の重篤な狭窄に加え、肺がんが周囲の重要血管を巻き込んでおり、日本屈指の東帝大学病院の医師たちでさえ「根治手術は不可能」と匙を投げた絶望的なステージでした。
未知子に心配をかけまいと密かに姿を消そうとした晶さんでしたが、未知子は師匠を救うために奔走します。「私、失敗しないので」と豪語してきた未知子が、「晶さんが死んだら私、嫌だ!」と感情を激しく乱して涙を流す姿は、全シリーズを通じても屈指の名シーンとして視聴者の胸を打ちました。
最終回で行われた長時間に及ぶ超高難度オペにおいて、未知子は自身の卓越した技術と執念で見事に切除と再建を完遂。術後の経過も良好で、晶さんは奇跡的な生還を果たしました。このエピソードの強烈なインパクトが、後々まで「晶さんはあの時助かったのか、それとも亡くなったのか」という疑問を生む原点となっています。