試験を突破した候補生たちを待ち受けているのは、朝から晩まで分刻みで組まれた過酷な日課だ。ミリタリーの世界における厳格な規律のもと、座学での航空力学や気象学の学びと、強靭な肉体を作り上げるフィジカルトレーニングが連日叩き込まれる。
近年、動画配信サービスや航空ドキュメンタリー番組などで若手パイロットの訓練風景が紹介され、その過酷な現実が一般にも広く知られるようになった。過重力(G)に耐える耐G訓練では、意識を失いかけるほどの負荷がかかる中での正確な操作が要求される。教官からの容赦ない指導に喰らいつき、同期と励まし合いながら限界を超えていく姿は、まさに極限状態での人間ドラマそのものである。