モータースポーツの現場から市販車へと急速に普及が進む合成燃料「e-Fuel」。大気中の二酸化炭素と再生可能エネルギー由来の水素から作られるこの燃料の登場は、ボクサーエンジンの未来を一気に明るく照らした。
既存のエンジン構造を大きく変えることなく、カーボンニュートラルを実現できる。この事実が意味するものは大きい。ポルシェが南米チリなどで推進してきた大規模製造プラントは供給体制を整え、サーキットだけでなく限定的な市販車への給油も現実のものとなった。環境負荷をゼロに近づけながら、あの独特な排気音と燃焼のドラマを残す。e-Fuelは、内燃機関を過去の遺物にさせないための決定打となっている。