海外の有名レストランで今、日本の「あじの塩焼き」をリスペクトしたメニューが続々と登場している。シンプルな塩味だからこそ、素材の持つ旨味と脂の乗りがダイレクトに試される。ヨーロッパのトップシェフたちは、日本の伝統的な魚の扱い方や「振り塩」の技術を研究し、自国の食材に応用する動きを強めている。
日本国内でも変化が起きている。タイムパフォーマ性(タイパ)を重視する若者世代の間で、「短時間で完璧な栄養バランスと満足感が得られるレシピ」として塩焼きが再評価されているのだ。高タンパクでありながら良質な脂質(DHA・EPA)を豊富に含むアジは、ウェルネス志向の現代人にとって理想的なメインディッシュに他ならない。