パン作り愛好家や個人店オーナーの間で、「海外の特殊な銘柄の小麦粉を取り寄せたい」というニーズが存在します。しかし、小麦粉の個人輸入と関税には特殊な障壁が立ちはだかります。
小麦は国家貿易品目であるため、国内農家を守る目的で厳しい関税割当制度が敷かれています。政府を通さずに民間が直接輸入する場合、通常の税率ではなく「二次税率(枠外税率)」と呼ばれる高額な関税が課されます。小麦粉の場合、1キログラムあたり数十円から数百円規模の関税や関税相当額が上乗せされるため、海外現地の販売価格が安くても、総支払額が跳ね上がるケースが珍しくありません。
個人使用目的(10kg以下の小口輸送など)であっても、税関の判断によっては厳密な手続きや課税が求められる場合があります。海外通販サイト等で気軽に粉類をまとめ買いする際は、輸入規制や通関手数料を含めた総額を慎重に確認する必要があります。