ボランティア活動には交通費や食費などの多額の費用がかかりますが、尾畠さんは月額およそ5万5000円の国民年金を切り詰めて活動資金に充ててきました。支援金や寄付金の申し出があっても、すべて丁重に断っています。
そこには、徹底した「ボランティアの自己完結主義」が存在します。
被災地に迷惑をかけないため、宿泊はすべて愛用の軽自動車での車中泊。食事は自宅から持参したパックご飯や梅干し、インスタントラーメンで賄い、水もポリタンクで自給自足していました。「人の助けを借りたり、被災地の物資を消費したりしては本末転倒」という確固たるプライドが、この驚異的な活動スタイルを支えています。