今でこそ伝説として語り継がれる「My Way」ですが、その船出は決して順風満帆ではありませんでした。Def Tech My Way 誕生秘話における重要な舞台は、2000年代初頭の東京・サーフカルチャーの現場です。
共通の知人を通じて出会ったMicroとShenは、国籍も言語も異なる中で、音楽とサーフィンを通じて意気投合しました。六畳一間の自宅兼スタジオで手探りのトラック制作を続け、デモテープを配り歩く日々が続きます。彼らの目標は、ハワイアンとジャパニーズ、レゲエとヒップホップを融合させた「ジャワイアンレゲエ」という全く新しいジャンルを日本に定着させることでした。
転機となったのは2005年春、Def Tech My Way CMタイアップとしてヨコハマタイヤの「DNA S.drive」のTVコマーシャルに起用されたことです。テレビ画面から流れる爽快なアコースティックリフと疾走感あふれるフロウは瞬く間に全国のお茶の間を席巻しました。
Def Tech My Way アルバム売上は、最終的に280万枚を突破。インディーズレーベル発の作品としては異例中の異例であり、当時の音楽業界の常識を根底から覆す社会現象となりました。