栃木県内の気象を語る上で絶対に外せないのが、南北に伸びる圧倒的な標高差だ。宇都宮市などの平野部が35度を超える猛暑日に包まれている最中であっても、奥日光の中禅寺湖畔や那須温泉郷周辺では25度前後と、まるで別の国に来たかのような気温差が生じる。
この極端な寒暖差は心地よい避暑をもたらす一方で、気圧の急変や局地的な濃霧、山沿いでの急な雨を引き起こす最大の要因にもなっている。特に標高1,000メートルを超える山間部では、晴天から一転して強い雨や落雷に見舞われる例が後を絶たない。行楽シーズンに栃木を訪れる際は、平野部の予報だけを信じて出かけると痛い目を見ることになる。