キャリアの原点を語る上で欠かせないのが、フジテレビが生んだ不朽の名作『ビーチボーイズ』だ。青い海と気怠い夏、等身大の若者の焦燥と希望を描き出したこの作品で、彼は一躍時代のアイコンとなった。あの頃のテレビドラマが放っていた熱量は、今なお色褪せない。
甘いマスクと低音の美声。だが、単なる人気先行のスターで終わる気は毛頭なかった。役柄の内面を泥臭く掘り下げ、華やかなスポットライトの裏で着実に演技の基礎体力を鍛え上げていく。あの熱狂の時代を駆け抜けた経験が、今の揺るぎない表現力の強固な土台となっている。