単なるダジャレや語呂合わせにとどまらない点が、この企画を「音楽コメディ」の最高峰たらしめている理由だ。言葉の壁を逆手に取り、洋楽の本来の意味とは全く無関係なストーリーを映像化することで、楽曲そのものの聴き方まで変えてしまうという破壊的な力を持っていた。
マイケル・ジャクソン、クイーン、プリンスといった世界的なスーパースターの楽曲が、日本の一場面のようなシュールな映像と重なり合う。本来なら厳粛であるはずの名曲が、一度「空耳」として認識されると二度と元には戻せない。音楽への深いリスペクトと、それを軽やかに裏切るコメディセンスの同居こそが、長年愛された理由と言える。