ドラクエの魅力として長年語られてきたのは、堀井雄二氏の手掛ける温かみのあるセリフと、誰もが迷わずにクライマックスへと辿り着ける緻密なガイド導線だ。だが、この「親切さ」が裏目に出るケースが増えている。
「次にどこへ行けばいいか全て指示される」「町の人全員に話しかけて情報を集める作業が苦痛」といった意見だ。自由度の高いオープンワールドゲームに慣れたプレイヤーにとって、決められたレールの上をなぞるようなストーリー展開は、自発的な探検の喜びを奪われていると感じられる。さらに、特定のアイテムを届けるだけ、指定されたモンスターを倒すだけの「お使い要素」が重なると、物語への没入感よりも「お仕事感」が勝ってしまうのだ。