フィリピンの熱狂的なストリートカルチャーは、世界の映像クリエイターをも魅了し続けてきた。映画『ボーン・レガシー (The Bourne Legacy)』で見せたマニラの下町カーチェイスのように、熱気と躍動感に満ちたフィリピンの景観はスクリーンを通じて世界中へ強烈なインパクトを与えた。そのダイナミズムは、現代のセブの路地裏にも脈々と息づいている。
近年ではNetflixで配信される東南アジア発のドラマや、各国のトラベルドキュメンタリーがセブの食文化や島々の魅力を特集し、欧米や中東からの渡航者が急増した。Expediaなどの大手予約プラットフォームのデータを見ても、日本人の検索トレンドはパッケージツアー依存から、ローカルな体験を求める自由手配型へと明確にシフトしている。画面越しに見たあの熱気を、自らの足で体感したいという衝動が旅行者を突き動かしている。