物語は、9歳の少年エルマー・エレベーターが、冷たい雨の日に出会った年老いた野良猫を助ける場面から動き出します。猫から聞いたのは、遠く離れた「どうぶつ島」で、空から落ちて怪我をした心優しい子どもの「りゅう」が動物たちに捕らえられ、過酷な重労働を強いられているという驚きの事実でした。
エルマーはりゅうを救い出すため、親に内緒で船の船倉に忍び込み、地図にも載っていない危険な孤島へと密かに旅立ちます。島に待ち受けていたのは、トラ、ライオン、サイ、ゴリラといった凶暴かつ飢えた野生動物たちでした。
エルマーはどうぶつ島をどのように脱出したのでしょうか。その真相は、武力や魔法による対決ではなく、徹底した観察眼と相手の心理を突いた機転にあります。どうぶつ島の中央を流れる幅の広い川には凶暴なワニが群がっており、泳いで渡ることは不可能です。エルマーはワニたちの尻尾に棒つきキャンディーを結びつけ、一直線に並んだワニの背中を橋代わりにして渡り切ります。そして残酷なロープで縛られていたりゅうの縄を切り、背中に飛び乗って大空へと飛び立つという、息をのむ脱出劇を成し遂げたのです。