円楽さんを語る上で欠かせないのが、2018年に亡くなった五代目桂歌丸さんとの深いきずなです。『笑点』の大喜利コーナーでは、円楽さんが歌丸さんを「じじい」「死に損ない」と罵倒し、歌丸さんが座布団を全部没収するという掛け合いがお茶の間の定番として親しまれました。
しかし、カメラが止まれば二人は互いを心から敬愛する間柄でした。落語の技術向上にストイックだった歌丸さんを、円楽さんは「芸の師匠」として仰ぎ、歌丸さんもまた、プロデューサー的視点と卓越した実力を持つ円楽さんを誰よりも買っていました。
歌丸さんが旅立った際、円楽さんは追悼特番の最後に「爺さん、早すぎるんだよ!」と絶叫し、人目をはばからず号泣。その姿は、長年にわたる罵倒合戦が深い信頼と愛情の上で成り立っていたことを証明する名場面として、今も語り継がれています。