前田敦子さんの写真集を語る上で絶対に外せないのが、グループ卒業イヤーである2012年にリリースされた2大巨頭です。秋葉原の小さな劇場から日本の頂点へと駆け抜けた彼女が、アイドル人生の集大成として世に放った作品は、出版業界をも揺るがすメガヒットを記録しました。
2012年3月に発売された写真集『不器用』は、秋元康氏の帯コメントとともに、全編フランス・パリでロケを敢行。石畳の街並みや歴史あるアパルトマンを舞台に、それまでの快活な笑顔を封印し、物憂げで大人びた表情を披露しました。少女から大人の女性へと脱皮する刹那の美しさが切り取られており、オリコン写真集ランキングで初登場首位を獲得するなど異例のセールスを叩き出しました。
そして同年8月、歴史的な東京ドーム3Days公演とAKB48劇場での卒業公演に合わせて発売されたのが『AKB48卒業フォトブック あっちゃん』です。初版発行部数20万部というアイドル誌として異例の規模でスタートし、発売直後から全国の書店で完売が続出。総合ランキングでも首位を独占し、2012年の年間本ランキング写真集部門において年間1位を記録しました。ロングインタビューやメンバーとの対談、秋元康氏との対談など、当時の熱狂と彼女の本音が克明に記録された一冊として、現在もファンの間で宝物のように扱われています。