相撲界の組織運営において根底にあるのが「一門」の絆です。大相撲には出羽海一門、二所ノ関一門、高砂一門、時津風一門、伊勢ヶ濱一門の5大一門が存在し、各部屋の親方衆はいずれかの一門に属して合同稽古や協会の選挙・役員人事で結束を固めています。
ここ数年は、名門部屋の師匠交代や部屋の統合・独立といった歴史の転換点が相次ぎました。先代師匠の停年(定年)や体調不良に伴い、実績ある部屋付き親方が名跡を継承して新師匠に就任するケースや、元横綱が率いる部屋の体制再編など、土俵の外でも濃密なドラマが繰り広げられています。
一門ごとの結束力を保ちつつも、近年では一門の枠を超えた合同稽古やオープンな指導環境の整備が進んでおり、伝統を守りながら新時代に適応しようとする各親方の改革意識が浮き彫りになっています。