解散後、表舞台から姿を消していた中野太郎ですが、2018年12月に出版された著書『悲憤』(講談社)によって再び世間の耳目を集めました。この著書の中で、中野は渡辺芳則五代目組長との知られざる密談、京都八条口事件の真相、宅見射殺に至る心理的葛藤を赤裸々に激白。裏社会の権力闘争の残酷さを白日の下に晒し、大きな話題を呼びました。
中野太郎の死因と晩年の足取りについても、多くの関係者が証言を残しています。脳梗塞の後遺症を抱えながら、晩年は京都や沖縄などで静かに療養生活を送っていた中野ですが、2026年1月10日、肺炎のため都内の病院で息を引き取りました。享年84でした。
中野太郎現在の評価は、単なる兇暴なヤクザの親分にとどまりません。近代ヤクザが利権と経済優先へと舵を切るなかで、最後まで「筋」と「意地」にこだわり抜き、巨大組織と刺し違えた昭和・平成の任侠史における特異な怪物として、現代も検証が続けられています。