豊橋といえば、長らく底にご飯とウズラ卵を潜ませた「豊橋カレーうどん」の独壇場だった。しかし、ここ数年でその構図は劇的に塗り替えられた。きっかけは、東京や京都の名店で修行を積んだ若手店主たちが、地元の豊かな食材供給力に着目し、次々と故郷へUターン創業を果たしたことにある。
豊橋市内の主要街道沿いや駅周辺の路地裏を歩けば、洗練された暖簾が目に入る。従来の「がっつり系」「街道沿いのチェーン店」というイメージは過去のものとなり、現在では一杯の器に美学を凝縮させたクラフトラーメンが主流だ。地元の食通たちも「週に何度も足を運んでしまう」と舌を巻くほどのクオリティが、日々更新されている。