この特撮の遺伝子を色濃く受け継いだのが、ゲームクリエイターの田尻智氏だ。彼が幼少期の昆虫採集体験と『ウルトラセブン』のカプセル怪獣を掛け合わせ、ゲームボーイ向けに企画を発案した際の初期タイトルは、まさに『Capsule Monsters』だった。
しかし、商標登録上の壁が立ちはだかる。結果として名称は『Pocket Monsters(ポケットモンスター)』、略して『ポケモン』へと変更を余儀なくされた。もし商標がすんなり通っていたら、世界の合言葉は「ポケモンゲットだぜ!」ではなく「カプセルモンスターゲットだぜ!」になっていたかもしれない。歴史の悪戯とも言えるこの改名劇だが、球体カプセル(モンスターボール)に捕獲・収納するという根本のメカニズムには、カプセルモンスターのDNAが色濃く残された。