天井付けの美しさを完成させるには、生地のサイジングと仕立てに妥協が許されない。窓装飾プランナーが口を揃えて指摘するのは、「床面とのクリアランス(隙間)」の重要性だ。レール上部から床までの総高さを1ミリ単位で精密に計測し、ドレープカーテンは床上がり1〜2cm、レースカーテンはさらに1cm短く設定するのが美しい納まりの定石とされる。
ファブリックの選定においても、株式会社サンゲツをはじめとするトップテキスタイルメーカーの防炎・形状安定加工生地が選ばれている。天井からの長大なレングスでは生地自体の自重が増すため、ヒダの広がりを抑えるプリーツ加工が施されていないと、裾がだらしなく広がってしまうからだ。すっきりとしたラインを描くフラット仕立てや、規則正しいウェーブを維持する縫製仕様が、現代的な空間を完成させる鍵を握る。