作中最大の衝撃展開として読者を戦慄させたのが、3000年前の古代聖戦を終結させた「記憶改変の大禁術」です。この禁術を執行した中心人物こそが、魔術士ゴウセルと人形のゴウセルでした。
当時、魔神族と女神族の戦力均衡は、最高神の寵愛を受ける四大天使マエルの圧倒的な武力によって女神族優位へと傾いていました。本体である魔術士ゴウセルは、泥沼の聖戦に終止符を打つ唯一の手段として、自らの全生命力と引き換えに全世界の認識を書き換える禁術を発動します。
その内容は、四大天使マエルの記憶と姿を書き換え、魔神王の第二子「エスタロッッサ」に仕立て上げるという狂気じみた策略でした。神々の認識すら欺くこの大魔法の代償として本体は命を落とし、人形のゴウセルはその真実を胸に秘めたまま3000年の眠りにつくこととなったのです。