天かすのポテンシャルを語る上で外せないのが、SNSやコンビニエンスストアから火がつき国民的定番となった「悪魔のおにぎり」です。温かいご飯に天かす、天つゆ(またはめんつゆ)、青のり、白ごまを混ぜ込むだけで、天かすがだしの旨味を吸い込み、噛むたびにジュワッと旨味が広がる中毒性の高い一品が完成します。
麺類や粉ものにおいても、天かすは単なる飾りではありません。うどんへのアレンジでは、出汁を吸わせることで淡白なつゆに上質な動物性・植物性の油脂分を行き渡らせ、スープ全体のコクを底上げします。温かいかけうどんにはもちろん、冷やしぶっかけうどんに温泉卵とともに合わせれば、サクサクの食感が最後までアクセントとして機能します。
また、たこ焼きやお好み焼きの生地作りに天かすをたっぷり巻き込むのは関西の基本技法です。生地の内部に空洞を作り、外はカリッと中はトロッとした理想的なテクスチャーを生み出す役割を担っています。
カロリーが気になる場合や胃もたれを防ぎたいときは、「熱湯をサッとかける油抜き」のひと手間が効果的です。ザルに広げた天かすに熱湯を回しかけて油分を適度に落とすことで、旨味と香ばしさを残したまま、煮物や和え物へヘルシーに使える万能出汁具材として活用できます。