水が入るシチュエーションや対象者の年齢によって、取るべきベストな対応策は異なります。
1. プールでの遊泳後
プールの水には消毒用の塩素が含まれており、外耳道の皮脂膜を脱脂してバリア機能を低下させます。水から上がったら、まずは清潔なタオルで耳の入口付近の水分をしっかりと拭き取ります。奥の水が取れない場合は、無理にいじらず温タオル法や呼び水法を試してください。日常的に水泳を行う方は、シリコン製の耳栓を着用することが最大の予防策になります。
2. お風呂・シャワー後
シャンプーやボディーソープの界面活性剤が混ざったお湯は、表面張力が低下しているため耳の奥まで容易に侵入します。入浴後は外耳道が湿気でふやけているため、綿棒で擦るのは最も危険です。ティッシュペーパーを細くこより状にし、耳の入口から1cm以内の浅い部分にそっと触れさせて毛細管現象で水分を吸い取らせる程度に留めましょう。
3. 小さな子どもの場合
子どもの耳は成人に比べて外耳道が直線的で短く、皮膚も極めて脆弱です。また、違和感から指で耳を激しくいじってしまい、傷から二次感染を起こすケースが頻発します。子どもが「耳に水が入った」とぐずった際は、横向きに寝かせて下側の耳に温タオルを当ててあげるか、頭を優しく傾けて顎を動かすよう促してください。綿棒を子どもの耳に入れる行為は、急に頭を動かした際に鼓膜を直撃する大事故につながるため絶対に避けてください。