大学には「教授」と名の付く肩書が複数存在するため、序列や雇用の違いが分かりにくくなっています。最も混同されやすい3つの役職との違いを整理しました。
1. 専任教授(正規教員)との違い
最大の相違点は「雇用の安定性」と「大学運営への関与」です。専任教授(テニュア教員)は定年まで身分が保証される無期雇用が基本で、教授会での議決権を持ち、大学全体の管理運営にも携わります。一方の特任教授は有期雇用契約であり、教授会での議決権を持たないケースがほとんどです。
2. 客員教授との違い
客員教授(Visiting Professor)は、主に他大学の教授や学外の有識者が「非常勤」として籍を置き、年に数回の特別講義や研究助言を行うポストです。原則として給与もコマ単位の謝金ベースが中心となります。これに対し、特任教授は大学と直接の雇用関係を結び「常勤(フルタイム)」として平日日常的に勤務するケースが多い点が決定的に異なります。
3. 名誉教授との序列関係
名誉教授(Professor Emeritus)は、長年その大学で功績を残して退職した専任教授に贈られる「称号」であり、現在の職名ではありません。身分上の序列としては、名誉教授は学術界における名誉称号の頂点に位置しますが、現職として教育・研究の現場を動かしているのは特任教授です。