現代のポップカルチャーや映画表現も、コタンの存在感を世界に広める大きな原動力となった。大ヒット作品『ゴールデンカムイ』で描かれたアイヌの生活美学や自然観は、多くの若者がこの地に足を運ぶきっかけを作った。
一方で、阿寒湖を舞台にした映画『アイヌモシリ』は、伝統継承と現代社会の狭間で葛藤するアイヌの若者のリアルな姿を描き出し、国内外で大きな反響を呼んだ。この作品に重要な役柄で出演し、コタンのリーダー的役割も担うアーティストの秋辺デボ氏は、伝統を守るだけでなく、常に時代の変化を恐れずに文化を発信し続けることの大切さを語る。ポップカルチャーとアートの双方が、単なるステレオタイプではない「いまを生きるアイヌ」の姿を浮かび上がらせた。