タルトの完成度を決定づけるのが、いちごの配置とデコレーションの工夫です。丸ごとのいちごを均等に並べるだけでなく、縦半分にスライスしたいちごを外側から花びらのように同心円状に重ねていく「ロゼット風デコレーション」を施すと、一気にホテルスイーツのような風格が漂います。
表面の艶出しには、市販のナパージュや、少量の水で溶いて煮詰めたアプリコットジャムを刷毛で薄く塗るのがポイントです。乾燥を防ぎながら宝石のような輝きをプラスできます。仕上げに中央へ刻んだピスタチオやセルフィーユ(チャービル)、金箔をあしらうと、色彩のコントラストが格段にアップします。
せっかく美しく仕上がったタルトを切り分ける際、タルトが割れたり生チョコが包丁にくっついて崩れてしまう事故を防ぐには、以下のカット手順を徹底してください。
① 包丁を50〜60℃のお湯で温め、水分を完全に拭き取る。
② 刃先をタルトの中心に当て、力を入れすぎずに手前に引くように一気に刃を入れる。
③ 1カットごとに包丁についたガナッシュをキッチンペーパーで拭き取り、再び温める。
いちごを丸ごと乗せている場合は、カットするライン上を避けていちごを配置しておくか、包丁を入れる位置に合わせてあらかじめいちごをカットしておくと断面が美しく決まります。