ソチ大会の女子シングルを語る上で避けて通れないのが、金メダルを巡る激しい採点論争だ。開催国ロシアの17歳、アデリナ・ソトニコワが地元の大声援を受けて圧巻の滑りを披露し金メダルを獲得。一方で、バンクーバー五輪の覇者であり連覇を狙った韓国のキム・ヨナが銀メダルとなった。
ノーミスでノーブルな演技を披露したキム・ヨナに対し、ジャンプの着氷でわずかに乱れがあったソトニコワが技術点(TES)で上回った結果は、世界中のファンや海外メディアの間で賛否両論を巻き起こした。「ホームジャッジメントの偏向ではないか」「演技構成点(PCS)の評価基準はどうなっているのか」といった疑問の声が相次ぎ、インターネット上では署名運動にまで発展。この問題は、フィギュアスケートという競技が抱える「主観的評価と客観的技術の格差」という根深いテーマを白日のもとに晒すこととなった。