角界に激震が走ったのは、2012年2月13日午後のことでした。当時、田子ノ浦部屋の師匠を務めていた14代田子ノ浦親方(元前頭筆頭・久島海、本名・久嶋啓太さん)が、東京都内の病院に救急搬送され、そのまま帰らぬ人となったのです。
訃報の経緯を振り返ると、その日は突然の異変でした。親方は午前中に部屋で弟子の指導にあたり、普段通りの生活を送っていました。ところが昼過ぎ、滞在先で急激な体調不良を訴えて苦悶し、激しい呼吸困難に陥って倒れ込みます。すぐに救急車が呼ばれ、懸命な救命処置が行われたものの、病院で死亡が確認されました。満46歳という早すぎる死は、日本相撲協会関係者のみならず、全国の相撲ファンに計り知れない衝撃を与えました。
現役の親方が前触れもなく急死したという事実は、角界における健康管理の難しさと突然死のリスクを改めて浮き彫りにした瞬間でもありました。