天才でありながら精神的な幼さを抱える日向徹と、凡人でありながらまっすぐな温かさで彼を包み込む夏井真琴。小栗旬と石原さとみという2大実力派俳優の化学反応は、画面越しにも熱量が伝わるほど強烈だった。二人の掛け合いは台本を超えた臨場感を醸し出し、言葉を交わさずとも視線ひとつで感情が通い合う名シーンを数多く生み出した。
パーソナルファイル運用をめぐる社内抗争や社長解任劇など、ビジネスドラマとしての緊迫感が高まるほど、二人の絆の深まりが際立つ構造になっている。「ビジネスパートナー」と「恋愛対象」の境界線で揺れ動く絶妙な距離感。二人が織りなす空気感こそが、本作を単なる恋愛ものにとどまらない骨太なドラマへと昇華させた最大の要因だ。