では、具体的にどのような外科的手技が声の通過ルートを変えるのだろうか。代表的なアプローチが、軟骨や骨の曲がりを整える鼻中隔矯正術と、肥大化した粘膜・骨を削る粘膜下下甲介骨切除術の併用だ。
曲がった仕切りを取り除き、空気の通り道を阻害していた肥厚組織を適正化する。この一連の処置は、厚生労働省が認める先進的な保険診療手技として普及しており、安全性の高さも確立されている。解剖学的に鼻腔内の空気抵抗が減少すると、発声を支える呼気流がスムーズに鼻腔を抜け、無駄な筋緊張をかけずに声を前方へと飛ばすことが可能になる。