神田正輝さんは1950年12月21日、東京都港区に生まれました。母親は名女優として知られた旭輝子さんであり、血筋としては生粋の芸能一家です。しかし、本人は当初、芸能界に強い関心を抱いていたわけではありませんでした。
日本大学芸術学部を卒業後、類まれな運動神経を活かしてスキー指導員として活動。プロ級の腕前を持ち、将来はスキー関係の仕事やレストラン経営を手がけたいと考えていたといいます。そんな神田さんの運命を大きく変えたのが、昭和の大スター・石原裕次郎さんとの出会いでした。
当時、友人と訪れていたレストランで偶然居合わせた石原裕次郎さんに「君、背が高いね。何かやってみないか」と声をかけられ、その圧倒的な存在感と男気に惚れ込んで石原プロモーションへ所属。1973年にドラマ『マードックのすてきな仲間』で本格的に俳優デビューを果たします。大物俳優の母親のコネを頼ることなく、純粋にその恵まれた容姿とスター性を見出されて芸能界の扉を開いたエピソードは、今なお語り草となっています。