野際陽子さんの華麗な経歴は、1958年に立教大学文学部英米文学科を卒業後、NHKアナウンサーとして入局したことから始まります。当時としては極めて珍しい知性派女性アナウンサーとして注目を集め、報道番組だけでなく紅白歌合戦の司会などでも確固たる地位を築きました。
しかし、彼女の挑戦はそこで留まりませんでした。安定したNHKを退職後、単身でパリ留学を決行。ソルボンヌ大学(パリ大学)やアリアンス・フランセーズで本場のフランス語と文化を貪欲に吸収しました。帰国時には、当時最先端だったパリジェンヌのミニスカートファッションを日本に持ち込み、メディアを驚愕させます。当時のアーカイブに残る若い頃の写真を見ても、その洗練されたスタイルとモダンな美貌は現代のファッション誌と比べても全く見劣りしません。