事件発覚直後、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)に立ち上がった関連スレッドは数百の重複スレを生み出し、数分単位でスレッドが埋まる異常事態となった。書き込まれた内容は、加害男児・女児らの学歴や経歴の追跡から、現場となったアパート周辺のストリートビュー画像の解析まで多岐にわたる。
一部の投稿者は「深夜にスーツケースを運ぶ不審な人物を見かけた」「特定の時間に怒鳴り声が聞こえていた」といったローカルな情報を投稿し、警察への情報提供を呼びかける動きも見られた。実際、後日判明した捜査経緯と照らし合わせると、ネット上で指摘されていた近隣の違和感の一部は現実の状況と奇妙に符合していた。
だが、その熱量は同時に暴走を引き起こした。まったく無関係の近隣住民のSNSアカウントが特定され、加害者の親族として写真が晒される冤罪被害が発生。匿名の正義感が生み出したデジタル・ボランティアリズムは、一歩間違えれば個人の尊厳を破壊する刃へと変貌を遂げたのだ。