橋下徹氏の出自が社会的な関心を集めるきっかけとなったのは、彼自身の複雑な生い立ちと、幼少期に亡くなった父親の存在にあります。
橋下氏は1969年6月29日、東京都渋谷区幡ヶ谷で生まれました。幼少期に大阪府へ移住し、八尾市や大阪市東淀川区などで育ちます。しかし、実父は橋下氏が小学校2年生の時に他界しました。その後は母親の手ひとつで育てられ、決して裕福とは言えない環境のなか、大阪府立北野高等学校から一年の浪人を経て早稲田大学法学部へと進学した苦学生としての横顔を持ちます。
噂の火種となったのは、父親および親族が同和地区(被差別部落)の出身であったことや、父親に暴力団関係の経歴があったとする週刊誌報道です。日本の近現代史における被差別部落の問題と、在日コリアンに関する言説がネット上で短絡的に混同され、「出自に秘密があるらしい」という曖昧な情報が「在日韓国人」「帰化人」という誤ったデマへとすり替えられて拡散していきました。