テニスコートの大きな特徴は、「縦の長さは変わらず、横幅だけが変わる」という構造にあります。シングルスとダブルスの切り替えでプレイヤーが混乱しないよう、ベースラインやサービスラインの縦幅は完全に共通化されています。
横幅の具体的な数値は以下の通りです。
- シングルスコートの横幅:8.23メートル(27フィート)
- ダブルスコートの横幅:10.97メートル(36フィート)
ダブルスになると左右に1.37メートル(4.5フィート)ずつコートが拡張されます。この左右に広がる細長いエリアは「アレー(またはアレーコート)」と呼ばれ、シングルスの試合中にはアウトゾーンとして扱われます。
面積で比較すると、シングルスコート全体の面積は約195.63平方メートル(片面約97.8㎡)、ダブルスコート全体の面積は約260.87平方メートル(片面約130.4㎡)です。ダブルスでは面積が約1.33倍に広がるものの、守る人数は2名になるため、1人あたりの守備担当面積はシングルスよりも狭くなります。この空間設計の違いが、シングルスにおける強靭なスタミナ勝負と、ダブルスにおける目まぐるしいポジショニング争いという戦術の分岐を生み出しています。