本作の魅力を語る上で欠かせないのが、綿密に計算されたロケーションと音楽演出の一体感です。物語の主要舞台となったコンビニエンスストア「ココエブリィ上目黒店」の外観ロケ地(東京都内の実在店舗跡地)や、スイーツ開発室が置かれたモダンなオフィスビル、そして二人の心が交差したクリスマスの並木道や歩道橋は、ファンの間で聖地として愛され続けています。
さらに、劇中のクライマックスで絶妙なタイミングで流れるSEKAI NO OWARIの主題歌『silent』は、作品の冬の空気感と切なさを極限まで増幅させました。
「純白の雪が街を染めるように、秘めた思いが溢れ出す」という楽曲の世界観が、浅羽の凍てついた心を樹木の温もりが溶かしていくプロセスと完璧にシンクロ。制作陣のインタビューでも明かされている通り、音楽のイントロが入る秒単位のカット割りまで徹底的にこだわり抜かれた演出が、視聴者の感情を揺さぶり続けました。