三瀧寺の紅葉と境内見どころ完全ガイド【2026年最新取材】

三瀧寺の紅葉と境内見どころ完全ガイド【2026年最新取材】

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三瀧寺の起源は、平安時代初期の大同4年(809年)、弘法大師・空海によって開創されたと伝えられています。高野山真言宗に属し、山号を三滝山(みたきさん)、寺号を龍泉寺と号しますが、古くから境内に湧き出る三つの霊滝にちなんで「三瀧寺(三滝観音)」の名で親しまれてきました。

山門をくぐると、外界の喧騒から隔絶された深い静寂が広がります。境内には数百体にも及ぶ石仏や羅漢像が点在し、緑深い杉木立と清冽な水音が訪れる者の心を穏やかに解きほぐします。寺名の由来となった「幽光の滝(ゆうこうのたき)」「梵音の滝(ぼんおんのたき)」「駒ヶ滝(こまがたき)」から湧き出る水は、古来より名水として名高く、広島平和記念式典で原爆犠牲者に捧げられる献水としても用いられ続けています。

境内随一の景観を誇るのが、木々の合間に鮮やかな朱色の姿を現す多宝塔(国指定重要文化財)です。この建物は、もともと和歌山県広川町の広八幡神社にあった室町時代(1536年建立)の遺構で、1951年(昭和26年)に原爆犠牲者の冥福を祈念して三瀧寺に移築されました。内部に安置されている木造阿弥陀如来坐像(国指定重要文化財)とともに、建築美と深い祈りの歴史を今に伝えています。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。