神保町駅のA7出口を抜けてすぐの路地に入ると、木造の重厚な山小屋風建築が2棟並んでいる光景が目に飛び込んできます。向かって左手が本店である「さぼうる(通称:さぼうる1)」、右手が1982年に誕生した姉妹店「さぼうる2」です。外観の雰囲気が似通っているため混同されがちですが、コンセプトと提供メニューは完全に独立しています。
本店である「さぼうる」は、マスターの鈴木文雄氏が築き上げた空間で、本格ネルドリップ珈琲やジュース、名物の7色クリームソーダ、ピザトーストなどの軽食を味わいながら空間そのものを楽しむ「純喫茶」です。一方の「さぼうる2」は、神保町の腹ペコな学生やサラリーマンの胃袋を満たすために生まれた「喫茶洋食ハウス」であり、名物のナポリタンをはじめとするボリューミーなスパゲッティ各種やカレーライスが主力となっています。
取材現場で最も多く見られる初心者の失敗が、「さぼうる1に入店してナポリタンを注文しようとする」ケースです。両店舗は厨房も会計も完全に分かれており、出前や相互注文は一切受け付けていません。訪れる際は、自分が「喫茶利用なのか」「がっつり食事利用なのか」を行列に並ぶ前に明確に決めておく必要があります。