作品を思い通りの美しいシルエットに仕上げるためには、個人の手のきつさ(ゲージ)と糸の性質に合わせた技法選定が欠かせません。
ねじり増し目やすくい増し目を徹底すべき人:
ハイゲージ(細番手の糸)のセーターや靴下など、編み目の美しさと均一性が作品全体のクオリティに直結する作品を編む場合は、手間を惜しまずねじり増し目やすくい増し目を選択してください。ウール100%の糸はスチームアイロンで多少の編みムラを整えられますが、コットンやリネン、シルクなどの伸縮性が低い植物性・化学繊維糸はごまかしが効かないため、増し目の精度がそのまま完成度に反映されます。
巻き目増し目でシンプルに進めて良いケース:
ざっくりとしたローゲージの極太ニットや、後から別パーツを縫い合わせる縫い代の内側、あるいは初心者向けの直線的なマフラーのフリンジ付け根などであれば、手軽な巻き目増し目で十分に対応可能です。
また、編み物初心者のコツとして、編み地が硬くなりがちな人は指定針より0.5〜1号太い針で増し目段を編むか、意識的に糸をすくい上げる高さを揃える習慣をつけることで、増し目特有の引きつれを劇的に改善できます。