本作を語る上で絶対に外せないキーパーソンが、制作総指揮と音楽プロデュースを手掛けたファレル・ウィリアムスだ。彼の手腕によって、劇中には90年代のクラシックな名曲から現代的サウンドまでが見事に散りばめられている。
特に注目すべきは、主人公たちが結成しているオルタナティブ・パンクバンドのためにファレルが書き下ろしたオリジナル楽曲の数々。従来の枠組みにとらわれない新感覚のトラックが、物語の疾走感を極限まで引き上げている。彼の卓越した音楽センスが作品全体にリズムを与え、単なる映画の枠を超えた音楽体験へと昇華させているのだ。