フクロウの仕草の中で、もっとも「あざと可愛い」と評されるのが、頭を左右に大きくかしげる動きです。カメラを向けた瞬間に「なぁに?」と首をかしげる姿には悶絶するファンが後を絶ちませんが、この行動にはフクロウならではの驚くべき身体構造の秘密が隠されています。
フクロウの眼球は球体ではなく「管状骨」と呼ばれる筒状の構造をしており、眼窩の中に強固に固定されています。つまり、人間のように視線だけをキョロキョロと動かすことができません。そのため、視野を変えるには頭部そのものを大きく動かす必要があります。また、左右の耳の穴の位置が上下非対称についている種類が多く、頭を傾けたり回転させたりすることで、音の到達時間や強弱のズレを計算し、対象物までの距離や立体的な位置関係を正確に測定しているのです。
ハート型の顔立ちが特徴的なメンフクロウのかわいい仕草にも注目が集まっています。左右にリズミカルに頭を揺らす「ボビング」と呼ばれる動きは、獲物や興味のある対象をじっくり観察しているサイン。本鳥たちにとっては周囲を精密にスキャンしている真剣な瞬間なのですが、人間から見ると首をフリフリしてリズムに乗っているように見え、そのギャップがたまらない魅力となっています。