財務面での影響も無視できない。クラウドサービスの課金体系がより厳格化したことで、使われていないテラバイト単位のストレージが毎月多額の固定費として重くのしかかる。経営陣にとって、データ量の削減は即座に損益計算書を改善させる確実なコストカット策となった。
情報セキュリティの現場でも変化が起きている。過去の商談履歴や試作段階の設計データなど、保管期限を過ぎたファイルを機械的に廃棄する自動スクリプトの導入が急速に進む。情報を溜め込むことがリスクであり、捨てることこそが企業価値を防衛するという価値観の転換が起きている。